Mr. / Mrs.のピリオドはなぜ必要なの?英語の記述ルールを踏まえて解説【英文法プチ講義】

Mr.にピリオドをつける理由 英語教室

英作文を添削する時に意外と抜け落ちがちなのがMr. / Mrs.のピリオドです。ピリオドを書き忘れても意味は伝わりますが、試験を受けるとなるとこれが減点対象になりかねません。さらに厄介なことにMissにはピリオドはつけないことが普通です。

ではなぜMr. Jackson / Mrs. Blackのようにピリオドが必要なのでしょうか?さらにMissは Miss Andersonのようにピリオドをつけない理由とは?この問題を英語の記述ルールを踏まえて解説します。

まず、英語は記述上「省略後にはピリオドをつける」というルールがあります。

例えば午前を表すa.m.午後を表すp.m.も必ずピリオドをつけます。ちなみにa.m.はラテン語の“ante meridiem”が由来になっており、p.m.は“post meridiem”から来ています。これ、豆知識な。

同じように医者や博士を表すDoctorも省略するとDr.となり、ピリオドがつきます。(例:Dr. Watson)

英語にはこの「省略語にはピリオドをつける」ルールが存在するわけです。考えてみれば身の回りには省略後が結構たくさんあるでしょう?

省略語の例
・Jr. = Junior「〜の息子」
・St. = Street「道路」
・Temp. = Temperature「温度」
・doc. = document「書類」
・lab. = laboratory「研究所」

では本題に戻りますが、Mr.もMrs.もともに省略語だからピリオドを忘れてはいけないのです。Mr.は“mister”、Mrs.は“mistress”の略です。なおMissは略語ではなく一つの単語なのでピリオドが必要ありません。

こうして理由を考えてみると簡単でしょう?略語にはピリオドをつけるというルールがあるだけなのですから。ちなみにMr.は未婚既婚関係なしに男性につけられる敬称です。Mrs.は既婚女性に用いられる敬称です。Missは未婚女性に用いられる敬称ですが、「お姉さん」「お嬢さん」のような呼びかけとして用いられることもあります。

また、1960年代にアメリカで広まった女性解放運動から生まれた表現でMs.という敬称がありますが、こちらは未婚既婚関係なく女性に用いられます。Mr.の女性版的表現が生まれました。こちらはMrs.とMissを組み合わせて作られた単語ということでピリオドをつけるのが一般的です。

現代はMs.を用いた方が社会的には無難かもしれませんね。このように英語は省略語にはピリオドをつけるルールがあるため、Mr. / Mrs. / Ms.にはピリオドをつける必要があり、Missにはピリオドが必要ありません。細かなルールですが正式な表記ができるようにしっかりと覚えておきましょう。

ちなみにイギリス英語ではいずれもピリオドを省略してMr / Mrs / Msと表記することも多いようです。もし先生に「ピリオドがついてないぞ!」と指摘されたら「これはイギリス英語です!」と言ってみてはいかがでしょうか?怒られるかもしれませんが・・・

英語には省略語にピリオドをつけるルールがある。(例:a.m. / Dr. / Jr.)

そのためMr. / Mrs. / Ms.にはピリオドを忘れてはいけない!

執筆者
井上惠隆

福岡出身、平成生まれ。西南学院大学大学院文学研究科修了。元高校英語教諭。現科目としての英語ではなく、あなたの言語になる英語を教えたいので教員をリタイアし、翻訳家をしながらAlice Lidell English(アリス・リデル・イングリッシュ)を立ち上げて英語講師をしています。言語学習は音読が全てだと思っています。

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