【基本の英文法】自動詞と他動詞とは?正しい英語を身につけるための基礎知識【院卒英語教師が教える】

英語教室

自動詞と他動詞という用語を聞いたことはありますか?

動詞にはいくつかの分類方法があるのですが、その中で最も重要になるのがこの自動詞と他動詞の分類です。

言語において、動詞は文を作る上で最も大事な要素といっても過言ではありません。英語の場合は特に動詞の重要性が高いです。では、なぜ動詞が重要なのでしょうか?

答えは簡単で、動詞は文型を決めるからです。英語は文型自体に意味があるというのは以前記事にしております。英語を理解し正しく使うためには文型の知識が必要不可欠なのですが、文型を理解するためには動詞の種類を理解しておかなくてはいけません。

今回は、文型決定に大きく関わってくる自動詞他動詞という動詞の種類の話をしていきます!

動詞の分類

 本題に入る前に動詞の分類方法についてかるく触れておきたいと思います。この分類は必須の知識というわけではありませんが、英語学習においては便利な知識です。

動詞の分類法

動詞は文型や意味の観点からいくつかの種類に分けられます。例えばbe動詞と一般動詞という分類があります。これはam / is / areなどのbe動詞と、それ以外のhave / make / teachなどの動詞を区別する分類法です。

また、動作動詞状態動詞という分類もメジャーでしょうか。動作動詞というのはeat / catch / hitのように「〜する」という具体的な動きを表す動詞のことです。対して状態動詞とは、have / live / likeのように「〜である」という状態を表す動詞です。この区別は、進行形を学習するときに触れるかと思います。(一般的に状態動詞は進行形にできないとされています。)

このほかにも、動詞の分類法はあります。例えば感情表現を表す心理動詞、五感を表す知覚動詞、他者に何かをさせる使役動詞などです。

今回はもっと基本的で大事な分類、自動詞と他動詞について徹底的に解説していきます!

自動詞 Intransitive とは

まずは自動詞Intransitive)について解説します。自動詞は主語単体の動作、または状態を表す動詞です。自動詞は目的語が必要ないため、登場人物には主語1人いれば文は成り立ちます。意味としては「Sが〜する」となります。

自動詞がとる文型

自動詞は目的語を必要としません。むしろ目的語を取ってはいけません

では、自動詞が取る文型は5つのうちいくつあるでしょうか?

正解は2つです。SVとSVC。すなわち、自動詞は第1文型及び第2文型で用いられます。

目的語をとることはできませんがC(補語)はとる事があるので注意しましょう。動詞の後の単語の品詞から自動詞か他動詞かを推測するのも肝心です。

自動詞の例

実際どのような動詞が自動詞にあたるのか見てみましょう。

swim泳ぐ
work働く
move引っ越す
travel旅行する
look見る
rain雨が降る
happen発生する
sleep眠る
wait待つ
smile微笑む

以上を自動詞の例として用意しました。自動詞ですので全て主語単体の行為「Sが〜する」を表す動詞です。しかし、自動詞がSVまたはSVCで用いられるといっても次の文は何か不自然な感じがしませんか?

  1. I swim. 「私は泳ぎます」
  2. I waited.「私は待った」

英語にしても、日本語にしても何か情報が足りない気がしますよね。これに対して次の文だとごく自然な文になりますよね。

  1. I swim in the pool. 「私はプールで泳ぎます」
  2. I waited for him for two hours. 「私は彼を2時間待った」

1-2 と3-4では何が違うのでしょうか?その答えは修飾表現にあります。自動詞はほとんどの場合「いつ」「どこで」など時間や場所の表現を伴って、情報を付け足します。ですので、副詞表現や前置詞句とセットで使われることが普通です。

単に「泳いだ」というだけでなく「どこで泳いだのか」「いつ泳いだのか」を付け足しましょう。

他動詞 Transitiveとは

続いて他動詞(Transitive)について説明します。他動詞は、他者に対する主語の動作を表します。「Sが・・・を(に)〜する」という意味の骨格を作ります。必ず動作の対象となる「誰に」or「何に」が必要であり、すなわち目的語を取る動詞となります。

他動詞がとる文型

目的語が必要ということで、他動詞がとる文型はSVO / SVOO /SVOCの3つです

他動詞で目的語がないということは、「何を?」「誰に?」という情報が欠落するため、不完全な文になってしまいます。次のように目的語がない文は不自然ですよね?

  1. She likes. 「彼女は好きだ」→何を?誰を?
  2. We enjoyed.「僕たちは楽しんだ」→何を?

他動詞を使っているのに目的語がないと言いたいことが伝わらず、”What?” “Who?”など聞き返されてしまいます。他動詞を用いるときは目的語を忘れないようにしましょう。

他動詞の例

では、他動詞の例です。日本語の意味もしっかりと確認してくださいね!

make〜を作る
take〜を連れて行く
sell〜を売る
call〜を呼ぶ
study〜を勉強する
carry〜を運ぶ
show〜を見せる
build〜を建てる
buy〜を買う
introduce〜を紹介する

これらの動詞が他動詞です。特徴としてはすでに述べたように全て目的語を必要とするということです。

日本語訳を確認すると、他動詞は「・・を(に)〜する」となっています。この「〜を(に)」がとても大事な要素です。動詞を覚えるときはここまで合わせて覚えるようにしましょう!

注意すべき自動詞と他動詞

ここまで自動詞と他動詞を見てきました。しかし中には日本語の意味と照らし合わせたときに、自動詞と他動詞を間違いやすいものがあります。ここでは間違えやすい動詞を紹介していきます。

自動詞と間違えやすい他動詞

日本語にしたときに「・・・について議論する」「・・・に近づく」「・・・に入る」となるために自動詞とよく間違われる他動詞があります。これらの他動詞は日本語に引っ張られて前置詞をつけないようにします。直後に目的語を置いてくださいね!

discuss〜について議論する
enter〜に入る
approach〜に近づく
reach〜に到着する
marry〜と結婚する
follow〜について行く
inform〜に知らせる
contact〜と連絡を取る
resemble〜に似ている
answer〜に答える

他動詞と間違えやすい自動詞

対してこちらは他動詞と間違うことの多い自動詞です。自動詞なので前置詞が必要となります。これらの動詞は動詞単体で覚えるのではなく、前置詞とペアで覚えましょう!

agree with〜に同意する
object to〜に反対する
apologize for〜のことを謝る
apologize to〜に謝罪する
graduate from〜を卒業する
complain about〜のことで文句を言う
believe in〜を信じる
listen to〜を聴く

自動詞と他動詞で意味が異なるもの

これまで動詞を自動詞・他動詞として分類してきましたが、中にはどちらとしても使える動詞があります。すなわち、文型によって意味が変わる動詞です。

自動詞・他動詞どちらとしても使える動詞というのは珍しくもないことで、むしろ自動詞としてしか使えない動詞または他動詞としてしか使えない動詞というのは極めて少ないです。

したがって、自動詞・他動詞というのは動詞の用法(使い方)と考える方がいいのかもしれません。

では、最後に自動詞・他動詞によって意味が変わる動詞の例を紹介します。

grow自:育つ
他:〜を育てる
finish自:終わる
他:〜を終わらせる
begin自:始まる
他:〜を始める
start自:始まる
他:〜を始める
return自:帰る
他:〜を元に戻す

このように動詞のほとんどはどちらの使い方も可能です。英文に触れるときはそれがどのような文型で用いられているのかをしっかり確認して、正しい運用ができるように意識しましょう。

終わりに

Winning, achievement concept – woman from the back with raised hands

今回は自動詞と他動詞について解説しました。英文は動詞が核であり、動詞さえ確実に理解してしまえば読解力も上がります。

今後動詞を調べたり覚えたりするときは意味だけでなく、自動詞として使うのか、他動詞として使うのか、それともどちらでも使えるのかを確認するようにしましょう。

 

執筆者
井上惠隆

福岡出身、平成生まれ。西南学院大学大学院文学研究科修了。元高校英語教諭。現科目としての英語ではなく、あなたの言語になる英語を教えたいので教員をリタイアし、翻訳家をしながらAlice Lidell English(アリス・リデル・イングリッシュ)を立ち上げて英語講師をしています。言語学習は音読が全てだと思っています。

井上惠隆をフォローする
英語教室
シェアする
井上惠隆をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました